VW、16年は黒字に転換 純利益、不正発覚前の半分 

 【ベルリン共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が24日発表した2016年12月期決算は、純利益が51億4400万ユーロ(約6090億円)だった。15年9月に発覚した排ガス規制逃れ問題の影響で15億8200万ユーロの赤字だった前期から黒字転換した。

 ただ、不正発覚前の14年12月期の純利益(108億4700万ユーロ)と比べると、半分弱に落ち込んだ。訴訟費用などで約64億ユーロを追加計上したことが響いた。株主や顧客からの損害賠償請求も相次いでおり、規制逃れ問題は今後もVWの業績を圧迫しそうだ。


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