崇神天皇陵を立ち入り調査 研究者ら、墳丘を観察 

奈良県天理市の行燈山古墳を立ち入り調査する研究者ら=24日午後

 宮内庁が崇神天皇陵として管理する奈良県天理市の行燈山古墳(4世紀初頭)を24日、日本考古学協会など考古学や歴史学の団体の研究者が立ち入り調査をし、墳丘の形や保存状態を観察した。

 崇神天皇は第10代天皇だが、実在する最初の天皇とされる。古墳は東西方向に築かれた3段築成の前方後円墳で、全長約240メートル。宮内庁が1974年、75年に一部で発掘を実施。埴輪や土器が出土している。

 16人の研究者は約1時間半かけて古墳を1周し、カメラで撮影するなどして墳丘を観察した。日本考古学協会の杉井健理事は、「墳丘の北側は段がよく見え、非常によく残っていた」と指摘した。


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