シールズに迫った写真集 若者27人の姿描く 

「安倍は辞めろ!」とコールするシールズメンバー=2015年9月17日、国会前(写真家尾崎孝史さん撮影)

 東京在住の写真家尾崎孝史さん(51)が、安全保障関連法に反対する活動を繰り広げた若者グループ「SEALDs(シールズ)」(昨年解散)に参加した学生などを撮影した写真集を刊行した。

 タイトルは「SEALDs untitled stories(シールズ・アンタイトルド・ストーリーズ) 未来へつなぐ27の物語」で、国会前の集会や街頭での活動、沖縄の米軍基地に反対する抗議行動などの写真を収めた。

 併せて元シールズメンバー以外も含め27人にインタビューして紹介。暮らしている街、最近見た映画、休日にしていることなど大きな状況だけを捉えるのではなく、27人それぞれの姿を描いた。

 尾崎さんは「昔の学生運動は『われわれ』だったが、いまは『私』がある。自分の考えで集まってきていて魅力的でした」と言う。

 尾崎さんは東日本大震災後の福島や、沖縄の基地問題、中東などを取材してきた。若者たちの活動について「バブル崩壊後の不況を受けた暮らしぶりを若い人たちがありのままに語る場でもあったことを教えられました」と語った。

 Canal+刊、1620円。


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