都PT、豊洲開場「適切か疑問」 専門家が批判 

豊洲市場の総事業費などを検証する東京都の市場問題プロジェクトチームの会議で発言する座長の小島敏郎青山学院大教授(左端)=23日午後、都庁

 豊洲市場(東京都江東区)の総事業費などを専門家が検証する都の市場問題プロジェクトチーム(PT)の第6回会議が23日、都庁で開かれ、委員の1人は豊洲開場後に多額の赤字が出る恐れがあると指摘し「市場単独での経営可能性はない。税金の使い方として適切か疑問だ」と述べた。

 指摘したのは菊森淳文・ながさき地域政策研究所長。市場の水産品取扱量が年々、減少傾向にあることなどから、収益より維持管理費といった費用が上回ると分析。その上で「市場機能は都民生活に不可欠だ」として都に経営改善策を求めた。


  • LINEで送る