元名大生の殺意は投薬治療で抑制 裁判員裁判公判で医師が証言 

 殺人や殺人未遂などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(21)の裁判員裁判公判が名古屋地裁で23日午後も続き、起訴後に地裁の嘱託を受け精神鑑定を行った医師が「被告には、自分の意思を無視して殺人衝動が湧き上る傾向があるが、鑑定中に始めた投薬治療で抑制された」と証言した。弁護側の証人として出廷した。

 医師の証言によると、元女子学生は鑑定当初、障害があると指摘されることに不快感を覚えていたが、治療で「他の人と異なることに違和感を覚えるようになった」という。

 これまでの公判で、弁護側は重篤精神障害を理由に無罪を主張。検察側は障害の影響は限定的だったと主張している。


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