覚醒剤押収量が過去最多 16年税関摘発、1501キロ 

 財務省が23日発表した2016年の税関による関税法違反事件の取り締まり状況によると、覚醒剤の押収量が15年の約3・6倍の約1501キロに上り、記録が残る1985年以降で最多となった。密輸の手口も多様化しており、税関は警戒を強めている。

 これまでは99年の約1450キロが最も多かった。16年には、沖縄・那覇港に停泊中のヨットから一度の押収量として過去最大規模の597キロが押収される事件があり、全体を押し上げた。

 押収量でみると、航空機の乗客による密輸が減少する一方、船員が持ち込んだり、商業貨物や国際郵便物に紛れ込ませたりする手口が目立って増えた。


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