首相、被害者生還へ決意 家族会「今年中」を要請 

安倍首相(右)と面会する拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表。左は横田早紀江さん=22日午後、首相官邸

 安倍晋三首相は22日、拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表らと官邸で会い、北朝鮮からの被害者帰国が実現していない現状について「拉致問題に取り組んできた一人として痛恨の思いだ。一日も早い生還を期して全力を挙げる決意を新たにした」と表明した。飯塚氏は「今年中に被害者の救出をお願いしたい」と要請。家族会が決定した新たな運動方針を手渡した。

 1977年、北朝鮮により横田めぐみさん=失踪当時(13)=が拉致されてから40年を迎える。被害者家族の高齢化が進む中で、家族会は運動方針に全被害者救出の期限を「今年中」と初めて区切ったが、解決への道筋は見通せていない。


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