古代「山陰道」に柳の街路樹跡 鳥取で国内初 

青谷横木遺跡の古代「山陰道」とみられる道路跡沿いで見つかった柳の木の根=鳥取市(鳥取県埋蔵文化財センター提供)

 鳥取市の青谷横木遺跡にある古代「山陰道」とみられる道路跡に沿って築かれた平安時代の盛り土に、柳が街路樹として植えられていたことが分かり、鳥取県埋蔵文化財センターが21日明らかにした。

 柳の街路樹は古代中国・唐の都に見られ、日本でも奈良時代に平城京(奈良市)で植えられていたとされるが、実際に街路樹の痕跡が見つかるのは国内で初めて。

 同センターによると、2015年の調査で、盛り土の18カ所で木の根が出土。鑑定の結果、樹種は柳で、放射性炭素年代測定の結果などから植えられていたのは10世紀後半と分かった。


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