福島第1立て坑内で放射線測定 ドローン4回飛行 

東京電力福島第1原発3号機近くの立て坑内で飛行試験するドローン=21日午後(東電提供)

 東京電力は21日、福島第1原発3号機のタービン建屋東側にある「逆洗弁ピット」と呼ばれる立て坑で、3次元で施設内の空間構造を把握し、放射線量の測定を行う小型無人機「ドローン」の飛行試験を実施した。

 東電によると、約1時間半にわたり、縦横約20メートル、深さ約3・5メートルの立て坑内を4回飛行し、放射線量を測定した。20日にも福島県楢葉町の体育館で試験をしたが、原発構内での実施は初めて。

 ドローンには、レーザーで収集した情報を基に汚染状況を色分けして立体的に表示する機能があり、廃炉作業で放射線源を特定、作業員の被ばくを防ぐ対策を講じるのに役立つと期待される。


  • LINEで送る