首相の外交ブレーン訪米検討 新補佐官と信頼醸成 

谷内正太郎国家安全保障局長、マクマスター米陸軍中将(ロイター=共同)

 政府は21日、トランプ米政権が新たな大統領補佐官(国家安全保障問題担当)にマクマスター陸軍中将の起用を決めたことを受け、安倍晋三首相の外交ブレーン、谷内正太郎国家安全保障局長を米国に派遣する方向で検討に入った。日本と目立った接点がないマクマスター氏と会談し、信頼関係を醸成する狙いがある。ロシア、中国対策が議題になる見通し。

 前任のフリン氏がロシアとの不透明な接触を理由に辞任し、政府はパイプづくりを一から始めなければいけない状況に置かれている。早ければ3月にも谷内氏を派遣したい考えで、近く調整に着手する。


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