名古屋城「部屋貸します」 今春にも、復元の本丸御殿 

名古屋城本丸御殿の「孔雀之間」=名古屋市

 復元が進む名古屋城本丸御殿を有効活用しようと、名古屋市が一般客への部屋貸し出しを計画している。講演会や結婚式などの活用を想定しており、22日から始まる市議会で条例案が可決されれば、今春にも貸し出しを始める。担当者は「400年前の姿を忠実に再現した。荘厳な雰囲気を味わって」と話している。

 部屋は昨年に復元を終えた「孔雀之間」。約40畳で、70人が座ることができる。柱や畳は建築当時を再現し、ヒノキの香りが漂う。壁には孔雀が描かれていたとみられるが、資料がなく復元がかなわなかった。藩主が身内との宴席に使った「対面所」の北側に位置するが、用途は不明という。


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