「大人のお芝居に挑戦」 ヤマト声優の神田沙也加 

 人気アニメを新しい解釈でリメークした「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第一章の劇場公開に合わせ、物語の鍵を握る女神テレサの声を担当している神田沙也加が「現場の雰囲気に合わせて、大人の抑えたお芝居に挑戦した。原作の魂も引き継ぎながら新しいテレサを作りたい」と思いを語った。

 2013年に放送されたテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編にあたる物語。イスカンダルから帰還したヤマト元乗組員たちの活躍を描いた全7章のストーリーの1作目となる。

 歌手や女優としても活躍する神田だが「声優の仕事は特別。小学生の時から憧れていた」という。当時、大好きな恋愛シミュレーションゲームをプレーしながらキャラクターのせりふをまねてみたが「自分の声だとキャラが薄っぺらくて、全然魅力的じゃなかった。声優は命を吹き込む仕事なんだと思いました」

 14年のディズニー映画「アナと雪の女王」で一躍、人気声優となったが、共演者と一緒に収録をしたのはこれが初めて。序盤は遠くから念を送る役どころのため、掛け合いがなく「早く会話のシーンがあるといいな」と、期待を膨らませた。

 「声がなければ自分は何も表現できない」との思いから、喉のケアには細心の注意を払っている。「辛い食べ物やカラオケは我慢。本当は好きなんですが…」と、ストイックな一面を見せた。

 第一章は25日から、東京、大阪など全国15館で2週間限定上映。


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