昭和基地に別れ、帰国の途に 58次夏隊と57次越冬隊 

昭和基地で別れのあいさつを交わす第58次南極観測隊夏隊の本吉洋一隊長(左)と第58次越冬隊の岡田雅樹隊長=15日、南極・昭和基地(南極観測隊同行記者撮影)

 【昭和基地沖=南極観測隊同行記者】第58次南極観測隊の夏隊と第57次隊の越冬隊の隊員ら計77人が昭和基地での任務を終えて15日、帰国の途に就いた。基地には58次越冬隊(岡田雅樹隊長)の33人が残り、約1年間観測を続ける。

 隊員らは1月下旬から順次、ヘリコプターで観測船しらせに移動。昭和基地のヘリポートでは越冬隊員が横断幕を掲げ、夏隊員らと抱き合って「ありがとう」「頑張って」と別れを惜しんだ。しらせは「また来るぜ」と伝える国際信号旗をはためかせ、汽笛を鳴らして基地を後にした。

 観測隊は3月下旬に空路で帰国予定。しらせは4月に日本に到着する。


  • LINEで送る