謎の暗黒矮小銀河の光か アルマ望遠鏡観測、近畿大 

 地球から推定で約60億~80億光年離れたところにある正体不明の「暗黒矮小銀河」からのものとみられる光を、南米チリのアルマ望遠鏡で捉えたと、近畿大や東北大、東京大などのチームが9日、発表した。

 暗黒矮小銀河は、太陽の質量の約10億倍以下という銀河としては極めて暗い小さな銀河。観測された数は理論予測よりも著しく少なく、宇宙の謎の一つとされる。

 チームは、巨大な電波望遠鏡であるアルマ望遠鏡を使い、地球から114億光年離れたところにあるクエーサーと呼ばれる天体を観測。その手前の約60億~80億光年の場所で、暗黒矮小銀河からのものとみられる光を、電波として捉えた。


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