JAXA施設、山口に設置 衛星データ、防災に活用 

JAXAの「西日本衛星防災利用研究センター」が設置され、看板を掛ける奥村直樹理事長(左)と河村建夫衆院議員=9日午前、山口県宇部市

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、山口県産業技術センター(同県宇部市)に衛星データ解析施設「西日本衛星防災利用研究センター」を設置し、記念式典を開いた。政府機関の地方移転の一環で、4月以降、本格的な運用を始める。

 JAXAなどによると、筑波宇宙センター(茨城県つくば市)の機能の一部を受け持ち、同センターが受信した陸域観測技術衛星「だいち2号」などの人工衛星のデータを解析する。データは山口県や山口大に提供し、今後の防災対策などの研究に役立てる。

 南海トラフ巨大地震など、大規模災害が発生した場合、いち早く被害状況を把握できる拠点施設とする狙いもある。


  • LINEで送る