原燃、放射性物質漏れに備え訓練 青森の核燃サイクル施設 

放射性物質の拡散を防ぐための放水訓練をする日本原燃社員ら=8日午後、青森県六ケ所村

 日本原燃は8日、青森県六ケ所村の核燃料サイクル施設で、大地震により複数の施設で外部電源が喪失したとの想定で、防災訓練を実施した。建屋の大規模損壊で漏えいした放射性物質の拡散を防ぐため、ポンプ車で水をくみ上げて放水する様子などを報道関係者に公開した。

 再処理工場で非常用電源が作動せず冷却機能が停止し、ウラン濃縮工場から有害物質が漏れ出たなどのシナリオで、協力会社社員含む約700人が参加。工藤社長が指揮を執る緊急時対策所では、けが人や建屋の状況などを集約した。

 非公開訓練では、災害発生時の初動対応や、高レベル放射性廃液の冷却のための注水手順などを確認した。


  • LINEで送る