北電・泊原発で冬季防災訓練 暴風雪時の事故想定 

北海道電力泊原発の事故を想定し開かれた会議=4日午前、北海道庁

 政府は4日、北海道電力泊原発(北海道泊村)での暴風雪時の事故を想定した原子力総合防災訓練を実施した。北海道や周辺自治体など関係機関の計約400人と、住民約60人が参加。国による初の冬季訓練で、昨年10月に了承された避難計画を検証する。

 訓練は泊村や隣の共和町を含む後志地方に暴風雪警報が発令され、数年に1度の猛吹雪に襲われる中、運転中の泊原発3号機が設備故障で、冷却機能を喪失したとのシナリオで行われた。

 緊急炉心冷却装置(ECCS)が注水不能に陥ったとの通報を受けると、首相役の内閣府政策統括官が緊急事態を宣言。「安全確保を優先してください」と指示した。


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