他人のiPSでパーキンソン治療 18年度実施へ京大計画 

他人のiPS細胞を用いたパーキンソン病治療の計画について説明する京都大の高橋淳教授=3日午後、京都市

 京都大の高橋淳教授は3日、計画中の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ったパーキンソン病治療について、他人のiPS細胞を用いた医師主導治験で移植手術をする方針だと明らかにした。2018年度に京大病院の審査委員会に申請し、年度内の実施を目指す。

 当初は患者本人のiPS細胞を使用し、再生医療の臨床研究として実施する予定だった。

 方針転換の理由は、iPS細胞を備蓄するストック事業の確立や関連の法律改正、動物実験で有効性や安全性を裏付けるデータが得られたため。

 高橋教授は「この治療法を患者に早く届けられるようにした」と話している。


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