日本の消費、世界で動植物に打撃 輸入商品の“足跡”分析 

生息数が減っている野生のヒョウ

 1杯のコーヒーがアフリカのヒョウを絶滅の危機に追いやるかもしれない―。日本人が消費する食べ物や木材などの生産に伴い、世界各地で希少な動植物が減少しているとの分析結果を、信州大の金本圭一朗講師(環境経済学)らが2日までにまとめた。日本の輸入は792の絶滅危惧種に影響を及ぼしていた。

 国際自然保護連合(IUCN)などのデータを使い、約7千の絶滅危惧種を調べた。特定の消費活動が及ぼす影響の“足跡”をたどる「生物多様性フットプリント」と呼ばれる手法だ。

 「生態系影響がより少ないものを選ぶことで、生態系の保全につなげることができる」と金本さんは話す。


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