2017年1月31日 01:00 | 無料公開
冥王星と衛星カロンは、太陽系誕生初期に巨大天体が衝突してできた可能性が高いとの解析結果を、東大などのチームが30日付英科学誌に発表した。冥王星の表面に広がる褐色のクジラのような模様は、衝突時の痕跡という。 地球と月は、巨大天体の衝突で今の姿になったとの説が有力だ。関根康人・東大准教授は「太陽系初期には、地球の近くから外縁部まで広い領域で天体衝突が頻発したと考えられる」としている。 チームは15年にNASAの探査機ニューホライズンズが冥王星に接近した時に見つかった、幅約300キロ、長さ約3千キロにわたって広がる有機物を含む褐色のクジラ模様の領域に着目した。