iPS血小板と角膜で遅れ 臨床研究計画、京大提供停止で  

 京都大が人工多能性幹細胞(iPS細胞)のストック事業で研究機関へのiPS細胞の提供を一部停止した影響で、少なくとも京大と大阪大で計画中の二つの臨床研究が遅れることが27日、共同通信の調べで分かった。

 遅れるのは、iPS細胞から輸血用の血小板を作製する京大と、角膜を作る大阪大の研究。

 慶応大と横浜市立大もiPS細胞を利用した臨床研究を計画中だが「実害はない」としている。

 京大は今月23日、臍帯血(新生児のへその緒に含まれる血液)を使って作ったiPS細胞作製の際の試薬を取り違えた可能性があり、人への使用を目的とした臨床用のものについては提供を停止した。


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