2017年1月27日 02:01 | 無料公開
体内のビタミンDが脂質の量を抑える仕組みを、ハムスターの細胞を使った実験で解明したと、京都大の上杉志成教授(化学生物学)のチームが26日付の海外の科学誌電子版に発表した。肥満だけでなく、脂質が増殖に関わるがんを予防できる可能性があるという。 ビタミンDは、がんを含めさまざまな病気の予防に役立つとの研究報告があるが、摂取し過ぎると、嘔吐などの症状が出る高カルシウム血症が起きる危険性がある。 チームは「今回の成果を応用すれば、過剰摂取の症状が起こらない安全な人工ビタミンDの開発につながるかもしれない」としている。