クレーン事故、知事が油断指摘 関電社長は陳謝 

高浜原発2号機でクレーンが転倒した事故について、福井県の西川一誠知事(左)に説明する関西電力の岩根茂樹社長=23日午後、福井県庁

 高浜原発2号機(福井県高浜町)でクレーンが転倒した事故を受け、関西電力の岩根茂樹社長は23日、福井県庁を訪れ、「強風の影響があったと考えている。ご迷惑とご心配をお掛けした」と陳謝した。西川一誠知事は「自然現象に対応できないのは課題がある。油断と不注意があったのでは」と対応の甘さを指摘した。

 岩根社長は、当時の強風対策について調査し、重機の保管や管理方法も検討していくとした。

 2号機は運転開始から40年を超える原発で、クレーンは原子炉格納容器の上部をコンクリートで覆う工事の準備作業のために使われていた。


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