コウノトリにインフル対策、福井 屋根付きケージへ 

ネズミの侵入を防ぐネット「ネズサル」を持つ「くればぁ」の中河原毅社長=20日午後、愛知県豊橋市

 福井県は20日、国内で流行している鳥インフルエンザウイルスの感染を防ぐため、県が飼育している国の特別天然記念物コウノトリのつがいを屋根付きのケージに移動させた。野生のコウノトリは一度絶滅し、福井県や兵庫県が飼育、放鳥に取り組んでいる。

 県は2羽を屋根がなく、野鳥と接触可能なケージで飼育していた。隣接する石川県加賀市で18日、死んだ野鳥からA型鳥インフルエンザが検出されたことを受け、対応を決めた。

 飼育を担当する獣医師の木村美貴さん(32)は「病原体の出入りをさせないよう注意していきたい」と話した。


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