オプジーボの効果増強か 特定の高脂血症薬併用 

 新型がん治療薬「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)と同じような働きを持つ抗体に特定の高脂血症薬を加えて使うと、治療効果が高まることがマウスを使った実験で分かったと、京都大の本庶佑客員教授のチームが16日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 チームによると、高脂血症薬はベザフィブラートで、安価。「併用することで高価なオプジーボの使用量を減らし、効き目は高められる可能性がある」としており、人での安全性や効果を確かめる治験を2017年度に始めたいという。

 使用した抗体はPD1阻害抗体。オプジーボ同様、免疫細胞「キラーT細胞」の攻撃力を取り戻す作用がある。


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