津波予測で国が標準手法 地震調査委が公表 

 政府の地震調査委員会は13日、海域の大地震に伴って生じる津波の高さを予測する標準的な手法「津波レシピ」を公表した。2017年度中にも、静岡県から九州の沖合に延びるプレート境界の「南海トラフ」の地震で予想される津波を評価する。地震調査委の津波評価は初めてとなる。

 南海トラフの最大津波想定は、内閣府が12年、高知県で高さ34メートルなどとする評価を公表済み。「津波レシピ」は内閣府の手法と基本的には同じで、最大級の津波の評価は大きくは変わらない見込み。地震調査委はマグニチュード(M)9の最大想定以外に、M8程度の津波も想定する。


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