介護事業の倒産、昨年1・4倍増 2年連続で最多更新 

 昨年1年間の介護サービス事業者の倒産件数(負債額1千万円以上)が前年比1・4倍の108件に増え、2年連続で過去最多を更新したことが11日、信用調査会社の東京商工リサーチのまとめで分かった。

 介護分野への相次ぐ参入による競争激化のほか、事業者に支払われる介護報酬が2015年に引き下げられたことや、慢性的な人手不足が主な要因とみられる。全産業の倒産件数はバブル期以来の低水準で推移しており、介護事業の厳しさが目立っている。

 同社によると、介護事業者の倒産件数は12年から増加傾向にある。15年には76件と、介護保険制度が始まった00年以来過去最多を記録していた。


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