ノロ、遺伝子変異で拡大か 培養成功やワクチン開発も 

 激しい嘔吐や下痢を引き起こすノロウイルスが猛威を振るっている。専門家はウイルスの遺伝子変異で感染の危険性が高まっていると指摘し、手洗いや消毒で個人の予防を徹底するよう呼び掛けている。

 ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の患者報告数は、現行の統計を始めた1999年以降、最大だった2006年に次ぐ規模で、大流行となっている。

 一方、治療法やワクチン開発に向けた研究も国内外で進む。米ベイラー医大などのチームは今年8月、人の細胞を使ってノロウイルスを培養することに初めて成功したと発表。国内の製薬会社も、ワクチンを開発、臨床研究を進めている。


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