次世代のがん治療開発へ協定 4企業と量子科学研、10年で 

次世代のがん治療装置を開発するため、協定を結んだメーカー4社と量子科学技術研究開発機構の責任者=13日午前、東京都千代田区

 次世代のがん治療装置を開発するため、日立製作所と三菱電機、東芝、住友重機械工業のメーカー4社と量子科学技術研究開発機構(千葉市)が13日、協定を結んだ。重粒子線治療の装置をレーザー技術によって改良し、超小型で低コストなものにする。約10年での実用化を目指しており、治療費の軽減にもつながりそうだ。

 重粒子線治療は、炭素イオンをがん細胞に照射して破壊する治療法。ピンポイントで病巣をたたくため体への負担が少ないとされる。現在は大型の加速器が必要だが、強力なレーザーを導入することで小型化した「量子メス」と呼ぶ装置に発展させる。


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