リアル感触の心臓レプリカ 迅速作製システムを開発 

新システムで作られた心臓レプリカ(左)。従来品(右)より本物に近い感触で、手術前のシミュレーションなどができる=7日午後、大阪府吹田市の国立循環器病研究センター

 実物に近い複雑な構造や質感を持つ心臓のレプリカを、3Dプリンターを使って迅速に作れるシステムを開発したと、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)が7日記者会見し発表した。

 個々の患者の心臓に応じたオーダーメードが可能。レプリカにメスを入れるなどの実演をした小児心臓外科の市川肇部長は「本物に近い切開や縫合ができ、手術前のシミュレーションや若手の教育に役立つ」と話した。

 これまでも民間のクロスエフェクト(京都市)とレプリカを共同製作していたが、今回はSCREENホールディングス(京都市)と共栄社化学(大阪市)も協力した。


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