膵臓がん免疫療法の治験へ 和歌山県立医大 

膵臓がんの免疫療法の治験について説明する和歌山県立医大の山上裕機教授=7日、和歌山市

 和歌山県立医大のチームは7日、膵臓がんの免疫療法の治験を、来年3月にも医師主導で始めると発表した。がんを攻撃する免疫細胞を強化する役割を持つ「樹状細胞」をいったん体外に取り出し、働きを活発にしてから体に戻す。

 治験は安全性や効果を確かめるのが目的で、保険適用が認められれば患者の経済的負担を軽減できるという。

 チームリーダーの山上裕機教授(肝胆膵外科学)は「抗がん剤や放射線治療が効かないケースでも、がんの抑制を期待できる」と話す。


  • LINEで送る