市場拡大で柔軟に薬価改定 最大年4回、厚労相表明 

薬価制度の改革案イメージ

 塩崎恭久厚生労働相は25日の経済財政諮問会議で、高騰する医療費の抑制に向け薬価を改定する頻度を増やし、柔軟に引き下げられるようにする制度改革案を表明した。現在の原則2年に1度から、市場が拡大した品目は見直す機会を最大年4回設ける。安倍晋三首相は、薬価制度の抜本的な改革に向けて諮問会議で議論し、年内に基本方針を取りまとめるよう関係閣僚らに指示した。

 薬価の改定時期の変更は、厚労相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)が1987年に「おおむね2年に1回程度」と建議して以降初めての大幅な見直しとなる。中医協で詳しい制度設計を議論する。


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