福井大元准教授、嘱託殺人を主張 教え子の大学院生死亡 

 赤トンボ研究の教え子だった東邦大(千葉県)の大学院生菅原みわさん=当時(25)=を殺害したとして、殺人罪に問われた福井大大学院元特命准教授前園泰徳被告(44)は12日、福井地裁(入子光臣裁判長)裁判員裁判初公判で「事件当日に『殺してください』と頼まれたので、首を絞めて死なせた。この点で起訴事実と異なる」と主張。弁護側は嘱託殺人罪に当たると訴えた。

 検察側は冒頭陳述で「2人は交際しており、被告は関係が公に広まることを恐れていた。地位を失い、妻子を傷つけられることを恐れて被害者を殺害した身勝手な犯行」と指摘した。


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