入所者4人に1人が認知症 ハンセン病、国立療養所  

全国の国立ハンセン病療養所の入所者数

 全国13の国立ハンセン病療養所で暮らす入所者の平均年齢は83歳を超え、全国ハンセン病療養所入所者協議会の調査では、約4分の1が認知症であることが30日、分かった。寝たきりの人も1割近くに上った。ハンセン病患者の強制隔離を定めた「らい予防法」の廃止(1996年4月)から20年。入所者の高齢化が進み、介護が必要な人が増えている実態が浮き彫りになった。

 国は、13療養所の職員総定員を2018年度まで毎年1人ずつ増員し、事務系の職員を削減する一方、介護に関わる職員を増やすことにしている。ただ入所者らからは「支援態勢の充実が一層求められる」との声が出ている。


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