故黒田恭一氏に再び脚光 音楽評論を再刊行、HPも 

黒田恭一氏

 2009年に71歳で死去した人気音楽評論家、故黒田恭一氏のエッセーや評論が、再出版やホームページで相次いで紹介され、再び脚光を浴びそうだ。

 黒田氏はクラシック音楽を中心に幅広いジャンルで評論活動を展開し、生前、十数冊の本を出版した。レコード会社の「MUZAK, INC.」がこれらを「黒田恭一コレクション」として再発行することを決め、7月に第1弾として「ぼくだけの音楽 1」を発行した。発行人の米沢伸弥さんは「黒田さんの文章は古びることなく、音楽に触れる喜びを与えてくれる。できる限り紹介していきたい」と話す。

 一方、今年1月に立ち上がったホームページは「“くろださんのいるところ”黒田恭一アーカイブ」で、音楽関係者や知人らが集まって制作。かつて雑誌などに掲載され、今は目にすることが困難なエッセーやミニ小説などを収集して公開している。8月段階で約260編に上っている。


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