芥川、直木賞贈呈式が開催 「一作ごとに考えて書く」 

贈呈式で記念撮影に応じる芥川賞の柴崎友香さん(左)と直木賞の黒川博行さん=22日夜、東京都内のホテル

 第151回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が22日夜、東京都千代田区の帝国ホテルで開かれ、「春の庭」で芥川賞に選ばれた柴崎友香さん(40)と「破門」で直木賞に決まった黒川博行さん(65)がそれぞれ賞を贈られた。柴崎さんは「一作ごとに自分にできることを考えながら書いていきたい」と喜びを語った。

 柴崎さんと黒川さんは、大阪市大正区の同じ中学の出身。黒いノースリーブのワンピースに身を包んだ柴崎さんは、工場が立ち並び、海が近い故郷の風景を紹介し「離れたからこそ書けるものがある。これからも人が暮らした痕跡や気配が残る場所を書く」と抱負を述べた。


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