「親心を悪用」と懲役8年 福岡の強盗、母子連れ去り 

 福岡県太宰府市の医師宅に押し入り現金を奪った上、子どもを人質にして母親に現金を引き出させようとしたとして、強盗や逮捕監禁などの罪に問われた住所不定、無職田上雅伸被告(36)の判決で、福岡地裁は31日、懲役8年(求刑懲役10年)を言い渡した。

 江口和伸裁判官は「子を思う母親の心情を悪用し、大胆かつ卑劣」と指摘。「事前に犯行メモを作成し、犯行用具を準備するなど計画的な犯行だ」と述べた。

 判決によると、田上被告は昨年8月、医師宅に侵入し、医師の妻を包丁で脅して現金8万円を奪い、続いて妻と次男=を車で連れ去り「子どもがどうなってもいいのか」などと妻を脅迫した。


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