大阪の女性も水俣病認定へ 熊本県、訴訟終結 

大阪府豊中市の女性の水俣病認定について、記者会見する熊本県の蒲島郁夫知事=2日午後1時30分、熊本県庁

 熊本県は2日、今年3月に87歳で死亡した大阪府豊中市の女性(同県水俣市出身)が県に水俣病認定を求めていた訴訟を終結させることを決めた。近く、女性を水俣病と認定する。

 蒲島郁夫知事が2日午後に記者会見し、正式に発表した。女性の請求を認めた10年7月の一審大阪地裁判決に対する控訴を県が取り下げ、一審判決が確定する。

 蒲島知事は記者会見で、女性と遺族に対し「長年にわたり大変な苦労をおかけした。心からおわびを申し上げる」と述べた。

 4月16日の最高裁判決は、一審判決を破棄して県側勝訴とした大阪高裁判決を「判断に明らかな法令違反がある」として、審理を差し戻していた。


  • LINEで送る