兵庫の高2自殺いじめ関連認めず 第三者委 

男子生徒のいじめと自殺に関する報告書を、生徒が通っていた県立高の校長(左)に手渡す第三者委員会の委員長=2日午前、兵庫県川西市

 兵庫県川西市で昨年9月に自殺した県立高2年の男子生徒=当時(17)=がいじめを受けていた問題で、兵庫県教育委員会が設置した第三者委員会は2日、川西市内で会合を開き、「自殺といじめを関連づけることは困難」とする調査報告書をまとめた。

 報告書には再発防止策も盛り込み、県教委に提出。同校の校長にも手渡された。

 報告書では、男子生徒が同級生3人から「虫」とあだ名を付けられたり、虫の死骸を椅子に置かれたりするいじめがあったと認定した。

 いじめが無力感を生み、孤立感を強めたとしながらも「(いじめと自殺を)結びつける事実は見いだせなかった」と因果関係を否定した。


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