マヤ文明で最古の建造物発見 グアテマラの遺跡 

マヤ文明で最古の建造物が見つかったセイバル遺跡(猪俣健・アリゾナ大教授提供)

 日米のチームが、中米グアテマラにある「セイバル遺跡」で、約3千年前の紀元前1000年ごろに造られたマヤ文明最古の建造物を見つけたと、26日付の米科学誌サイエンスに発表した。マヤ文明の起源に迫る成果。

 チームは2005~12年にかけ発掘調査を実施。地表面から10メートルほど下で、地盤の上に築かれた高さ2メートルほどの土の舞台を発見した。祭祀に使われたとみられる。地層に含まれる木片を、放射性炭素の年代測定法で調べると、紀元前1000年ごろに建設されたことが分かった。

 チームの青山和夫・茨城大教授は「人類史を考える上でも重要な成果だ」と話している。


  • LINEで送る