シリアでサリン使用の可能性 政権側が反体制派に、米当局分析 

 【ワシントン共同】ロイター通信によると、米ホワイトハウスは25日、内戦が続くシリアについて米議会の関係議員に書簡を送り、アサド政権側が反体制派に対して少量の化学兵器を使用した可能性があると米情報機関が分析していると明らかにした。中東歴訪中のヘーゲル国防長官は同行記者団に対し、使用が疑われる化学兵器が神経ガスのサリンだと述べた。

 ただ、書簡は情報機関の間で分析の確度について濃淡があり「情報機関の分析だけでは不十分であり、政策決定するには(裏付けとなる)信頼できる事実が必要だ」と指摘。反体制派への武器供与や軍事介入の是非を判断するには、さらに精査の必要があるとの認識を強調している。


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