大川小犠牲児童にも卒業証書 宮城・石巻 

宮城県石巻市の市立飯野川第一小に設置された大川小の卒業式の案内看板=16日午前

 東日本大震災の津波で、児童・教職員計84人が死亡、行方不明となった宮城県石巻市の市立大川小は16日、間借り先の市立飯野川第一小で卒業式を開いた。犠牲となった児童にも卒業証書が授与され、それぞれ保護者に渡された。

 卒業するのは震災発生時、4年生だった男女各2人の児童。震災前は18人いたが、津波で12人が死亡、1人が行方不明となり、1人は転校した。

 大川小を卒業した児童の多くが進学していた市立大川中は4月に市立河北中と統合する。今年の卒業児童4人のうち3人は同中に進むが、1人は避難先近くにある別の中学校に入学するという。


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