窯跡で焼成中の須恵器が大量出土 大阪、古墳時代 

古墳時代後期の須恵器が大量出土した桜井谷2―2号窯跡=22日、大阪府豊中市

 大阪府豊中市の桜井谷2―2号窯跡で、古墳時代後期(6世紀初め)の須恵器が約120点出土し、市教育委員会が22日発表した。

 焼成中に天井部が落下したため、窯詰め中の須恵器が当時のまま出土。市教委は「種類や数量、窯詰めなど生産の様子が分かる発見だ」としており、全国的にも珍しいという。

 窯跡は全長約10メートル、最大幅2メートルで、斜面をトンネル状に掘り抜く地下式窯の可能性が高い。

 大かめを横4列に並べ、その周辺に直径約14~16センチで、おわんとふたがセットになった須恵器を置いていた。MT15と呼ばれるタイプに相当する。


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