堺のニサンザイ古墳周濠に柱穴列 5世紀、葬送用の橋か  

柱穴や木材が見つかった「ニサンザイ古墳」(奥)周濠の発掘現場=21日午後、堺市

 反正天皇の墓説がある堺市北区の陵墓参考地「ニサンザイ古墳」(5世紀後半)の周濠から橋の可能性がある柱穴列29基が見つかり、21日、堺市文化財課が発表した。

 前方後円墳の周濠で木造の構築物跡が見つかったのは初めて。埋葬や祭祀の際に使ったとみられ、文化財課は「当時の葬送儀礼を推測する資料になる」としている。

 柱穴は後円部から周濠にかけて7基の柱穴が3列あり、周濠の底からも柱穴が見つかった。古墳の中心線上で、1・6~2・1メートルの間隔で整然と並び、幅約40メートルの周濠に架けられた橋だったらしい。

 正方形の各柱穴の一辺は約70~90センチで柱の直径は約20センチ。


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