中2自殺、大津市長が県に要望 「守秘義務確立を」 

滋賀県の嘉田由紀子知事(右)にスクールカウンセラーの守秘義務確立を要望する大津市の越直美市長=4日午前、滋賀県庁

 大津市の中2男子自殺で越直美市長は4日、滋賀県の嘉田由紀子知事らに、先月31日に自殺に関する第三者委員会から提出を受けた報告書を手渡し、スクールカウンセラー(SC)の守秘義務を確立することを訴え、倫理研修の実施などを要望した。

 越市長は、報告書で「自殺後、SCが、確たる証拠がないのに(男子生徒の)家庭に問題があったとした学校の考えを補強したと疑われる」との指摘があったことを紹介。SCが教員や生徒から得た情報を学校に全て伝えている現状について「どういう場合に学校と情報共有するか、事前に子どもに伝える必要がある」と倫理研修の必要性を訴えた。


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