首相、国防軍の保持に意欲 参院本会議 

参院本会議で答弁する安倍首相=1日午後

 安倍晋三首相は1日午後の参院本会議で、自民党の衆院選公約に盛り込まれた憲法改正による「国防軍」の保持に意欲を示した。「自衛隊は国内では軍隊と呼ばれていないが、国際法上は軍隊として扱われている。この矛盾を実態に合わせて解消することが必要と考える」と明言した。

 ただ、憲法改正は「まずは多くの党派が主張している(憲法改正の発議要件を定めた)96条改正に取り組む」と重ねて強調、国防軍保持は長期的な課題との認識も示した。

 首相は自衛隊を国防軍に改組する場合も「平和主義、戦争放棄、文民統制(シビリアンコントロール)を変えるつもりは全くない」と明言した。


  • LINEで送る