エジプト、3県に夜間外出禁止令 25日以降、50人以上死亡 

27日、エジプトの首都カイロのタハリール広場付近で警察機動隊と衝突し、催涙ガスから逃れる人たち(ロイター=共同)

 【カイロ共同】エジプトのモルシ大統領は27日、国民向けにテレビ演説し、サッカー場の暴動事件をめぐる衝突激化などを受け、北部ポートサイド、北東部のスエズとイスマイリアの3県に午後9時から午前6時まで、30日間の夜間外出禁止令を出した。28日から実施されるという。

 外出禁止令により各地の衝突を抑え込み、事態の早期沈静化を図る考えとみられる。AP通信によると、25日以降、3県で計50人以上が死亡。大統領は各勢力に対話を呼び掛けた。ただ28日にデモを呼び掛けている勢力もあり、事態が沈静化するかどうかは不透明な情勢だ。


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