南極・昭和基地から特別授業 衛星回線で富山と結ぶ 

南極と結んだ衛星回線を通じ、大型スクリーンに映った沢柿教淳教諭の授業を聞く児童ら=27日午後、富山市の富山大学

 【昭和基地=南極観測隊同行記者】第54次南極観測隊に参加している富山大付属小の沢柿教淳教諭(45)が27日、昭和基地と富山大学(富山市)の講堂を結ぶ衛星回線を通じた「南極授業」を実施した。児童ら約350人は大型スクリーンに映った教諭に手を振り、真剣な表情で南極の映像に見入った。

 帽子をかぶりサングラスをかけた沢柿教諭は、昭和基地の看板の前に設置した白い机を教壇代わりに授業を開始。観測船しらせが2年続けて基地に接岸できなかったことを伝える新聞記事を基に「地球温暖化の一方で、基地周辺の氷は厚くなっています」と現地の状況を説明した。


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