農水省、飼料穀物備蓄増へ 事業仕分けで削減 

 農林水産省は12日、牛や豚の飼料にする穀物の備蓄量を、現在の35万トンから60万トンへ積み増す方針を明らかにした。民主党政権の事業仕分けにより大幅に減らされたが、備蓄に理解を示す自民党の政権復帰を機に、かつての水準に戻し、災害時などにも畜産農家に飼料を安定供給できる態勢を整える。

 必要経費として2012年度補正予算に72億円、13年度当初予算に16億円を盛り込む方針だ。

 農水省は、海外の産地で不作や災害が起きて輸入が途絶える事態に備え、配合飼料メーカーなどに国が保管経費を支払い、一定量の飼料穀物を備蓄している。


  • LINEで送る