皇居で「講書始の儀」 日本文学など3分野 

「講書始の儀」で講義を受けられる天皇、皇后両陛下=10日午前、宮殿・松の間

 年頭に当たり天皇、皇后両陛下が学術各分野の講義を受けられる「講書始の儀」が10日午前、皇居・宮殿「松の間」で行われ、日本文学、経済、化学の第一人者がそれぞれの識見を披露した。

 昨年ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京大教授や日本学士院長ら約40人が傍聴し、皇太子さまや秋篠宮ご夫妻ら皇族も同席した。

 日本文学の中野三敏・九州大名誉教授(77)は「江戸文化再考」と題し、近代人の江戸観を振り返った上で、明治以前に使われていた「くずし字」の読解力が現代人は低下しているとして危機感を表明した。


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